配属先・新卒採用・中途採用に関わらず、入社後は製造現場の実習期間を設けています。最初に製品に触れる機会を増やすことで、私たちの製品やモノづくりに対する考え方、こだわりを体感してもらい、その後の日常業務に役立ててもらいます。

毎月2回から3回、新卒採用の社員を中心に授業を行います。目的は「三陽のDNAの継承」で、製品の採用先、構造の理解・習得が中心ですが、図面の読み方、ビジネスマナー、企業理念など、幅広いカリキュラムは先輩社員が講師を務めます。経験や知識を自分の言葉で次の世代に伝えることと、それを受け継ぐことで、講師、新入社員双方の成長を促します。

各職場単位のグループで、品質管理の手法を用いて改善を行うQCサークル活動に取り組んでいます。年に1度開催される小集団活動発表大会では、各グループが活動発表を行いますが、当日の審査は全社員をシャッフルしたメンバーで職場の垣根を超えて意見を交わし合います。発表グループは審査員や他のグループからのストレートな意見を通じて真の自己啓発、相互啓発につなげます。

ドイツ・中国等で開催される国際見本市への視察は、希望者を募るなどして若手にも参加のチャンスを作っています。世界最大の産業用機械見本市で最新の技術や情報に触れることや、世界のお客様に使っていただいている自社製品を見るという経験は、その後の大きなプラスになるはずです。

再発不良を出さない取組として、数年前より、行為保証2.0を導入しています。モノづくりの上で、何をしたらOKで、何をしたらダメなのか明確にし、新入社員に指導しています。新入社員も1年目から研修を受け、品質の重要性を学び、正しい作業ができるよう五感を鍛えています。