構造と作動原理
TY型トルクレリーサ(手動復帰タイプ)は、お客様の使い勝手を考慮して、A、D、AR型の3タイプがあります。 基本的なクラッチ機構は同一構造ですので、ここでは、TY□Aタイプを例にして、構造と原理を説明します。
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詳細情報
各部名称
- ハブボス
- フランジ
- ベアリング
- 穴用C形止め輪
- ケース
- 軸用C形止め輪
- WR形止め輪
- 六角穴付止めねじ
- スチールボール
- 平行ピン
- セグメント
- テーパーリング
- スライドリング
- アジャストリング
- メタル
- クリップ
- ピン
- スプリング
- スプリング
作動
- 通常運転時は、ハブボス①で保持されたスチールボール⑨がフランジ②のボールポケットにスプリング⑲の力で加圧、保持され、トルクはハブボス①からスチールボール⑨を介して、フランジ②に伝達されます。
- オーバーロード時は、フランジ②のボールポケットの斜面でスチールボール⑨が押し出され、伝達トルクが遮断されます。同時に、セグメント⑪が、スプリング⑲の力に対抗しながらハブボス突起斜面を移動し、ケース⑤とテーパーリング⑫とを押し拡げて、ハブボス突起頂点に至ります。これで、スチールボール⑨をフランジ②のボールポケットに押しつける力が働かなくなるためフランジ②はベアリング③上で、フリー回転できる状態となります。また、この時ケース⑤は軸方向(アジャストリング⑭側)へ移動しますので、この働きを利用して、リミットスイッチ、近接スイッチ等で、オーバーロードを検出することができます。
- 再運転時は、機械のオーバーロードの原因を排除した後、トルクレリーサの入力側または出力側のいずれかをハブボス①とフランジ②の合マークが合う位置になるまで回転させ、ケース⑤をフランジ②側に押し付ければ、リセットが行えます。
- 仕様等でご不明点がございましたら当社にご相談下さい。
- 記載寸法仕様は改良のため予告なく変更する場合がございます。